2023年11月15日から勉強を始めて、2024年7月14日の予備試験短答に合格しました。
これまでの人生で法律の勉強をしたことはありませんでしたが、わりと安く効率よく勉強できたかなと思うので、勉強法を記録しておきます。
受験したときの感想記事はこちら
論文試験受けてきたので受験体験記書きました。
気になることがあれば気軽にコメントしてください。
前提条件
今年は短答に合格して論文の基礎を勉強することが目標だったので、論文の対策はしてません。
短答対策というか、とにかく基礎の学習をしていました。
1日3時間ぐらいの勉強時間は確保して欲しい。
勉強時間、教材費
1日の平均勉強時間 平均3~4時間
8ヶ月の総勉強時間 950~1000時間ぐらい
教材の合計金額 170,170円
合格の通知
一応証拠として画像載せます。
8月19日に合格の通知と論文の受験票が来ました。
合計得点178点でした。(法律科目151点、一般教養27点)
基礎の基礎 スタディング 95,346円
勉強を継続できるかどうかも分からなかったので、とりあえず安い講座を探して出てきたのがスタディングでした。
割引やクーポンなどを合わせると10万円切る価格だったので、予備校の講座の中では安かったです。
伊藤塾やアガルート、資格スクエアの講座もありましたが、気軽に試せる価格ではなかったので候補から外れました。
内容としては必要最低限の基礎知識を解説してくれていたので、個人的には買って良かったと思います。
本当に初学者でも理解できるように噛み砕いて解説してくれているので、これまでに法律の勉強をしたことがない方にもオススメです。
ただ、紙のテキストがないので、プリンターを買って自分で印刷する必要はあります。
もちろん基本書だけを買って勉強する方が絶対安くなりますが、本だけで勉強が完結できるのは相当頭が良い人だけだと思うので、僕はやりませんでした。
法学部出身、他の法律の資格を持っている方なら基本書だけでも理解できるかもしれませんが、僕は基礎の基礎に関しては最初から予備校の講座を買うのが効率的だと思います。
スタディングを買おうか迷っている方は友達紹介するので、コメントかお問い合わせから連絡してください。
ともだち紹介キャンペーンで 3,000円OFFクーポンを発行できます。
基礎 択一六法 18,904円
スタディングを見終わったら択一六法をとにかく読み込みました。※最低でも11周しました。
過去問で出題された条文、判例の知識にはマークがされているので、そこを中心にマーカーを使ったりメモを書き込んで暗記しました。
短答の勉強の中心は択一六法を読み込んで、条文や判例の知識を瞬間的に思い出せるようにしました。
勉強を始める際に過去問をチェックしたときに、問われている条文は同じでも、問いかけ方がズラされていると感じました。
そこで、条文や判例自体を暗記すれば、どんな問われ方をしても正解することができると考えました。
過去問を何周しても短答に合格できない人は、問題を解くことに慣れるのではなく、条文や判例自体を暗記するのがオススメです。
暗記量は多いですが、安定して合格するためには暗記が必須です。
反省点
今回の勉強で唯一明確に失敗したと思うのが、民法の択一六法の読み込みです。
民法は司法試験の短答の出題数が多いこともあって、覚える知識量が異常に多くなってます。
しかし、予備試験の短答合格を目指すなら、予備試験に出題された知識だけをチェックした方が良かったです。
具体的には予と共マークだけを暗記して、余裕があれば司マークも覚えていく方法でやるべきでした。
僕は最初から全ての過去問知識を暗記しようとしたので時間がかかりすぎて、結果的に周回できた回数が少なくなってしまいました。
LECの公式サイトでまとめ買いするのが最安なので、興味があれば以下のリンクからどうぞ。(アフィリエイトリンクです)
択一六法を紹介した記事はこちらです。
基礎の補充 呉基礎本 21,120円
スタディング、択一六法で勉強を進めていても、どうしてもよく分からないことが出てくると思います。
そこでオススメなのが呉基礎本です。
難しい概念を分かりやすく解説してくれているので、大体これで解決すると思います。
刑法各論と民法総則は買ってません。
僕も呉基礎本を読むまで勘違いしていた知識がいくつかありました。
ただ、中心にするのはあくまで択一六法で、呉基礎本はそこまで周回しなくても良いと思います。
※呉基礎本はどこで買っても値段が同じです。以下はアフィリエイトリンクなので、買ってくれたら僕に紹介料が入ります。
特に参考になったのは刑法総論、刑訴です。
刑法総論は新板が発売されたので、特にオススメです。
過去問演習 短答過去問パーフェクト 34,800円
各科目の勉強を始める前、一通り基礎講座を終わったときに過去問演習をしました。
勉強を始める前は解けるはずもないので、形式を確認する程度でした。
短答過去問パーフェクトは出版している辰巳のサイトで買うのがオススメです。
特に新刊で出るタイミングでまとめ買いすれば、バラバラに買うよりも10%ぐらい安く買えます。
まとめ買いしないなら、必要な科目だけ買えばいいでしょう。
短答の過去問は直近100問ぐらいを目安にやりました。
例えば民事系なら15問が出題されるので、7年分やれば105問です。
全科目直近100問が80%ぐらいできるようにしたら、本番で72%でした。
直近100問だけで足りるのか不安になる方がいるかもしれませんが、全科目直近100問で80%以上の正答率を確保できたら、解く問題数を増やしていく方が良いと思います。
この試験はとにかく覚える量も過去問も多いので、ある程度やる範囲を限定しないと、全部中途半端なまま本番を迎えて大失敗することになります。
改善点
これから勉強する人へのアドバイスとしては、民法は予備試験で出題された直近100問にするのがオススメです。
僕は司法試験で出題された100問をやりましたが、予備試験より出題される数が多い関係で、明らかに細かい知識が多くて効率が悪かったです。
もちろん司法試験を受けるまでには出来なければいけない問題ですが、最初から細かい知識問題を解くのは効率が悪かったです。
スケジュール
刑法→刑訴→民法→商法→民訴→憲法→行政法の順番でやりました。
各科目の勉強期間は民法1ヶ月半で、それ以外は1ヶ月です。
行政法は本番の40日前に勉強を開始して、7月に入ったら全科目の間違えた過去問をやりつつ、択一六法を読んでました。
各科目の勉強法(全科目共通)
最初の2週間でスタディングを見て、次の2週間で択一六法を8周しました。
その後の数日で過去問パーフェクトを100問やります。
途中で意味が分からなくても択一六法8周するまでに8割ぐらい理解できるので、どうしても意味不明なところだけググるか呉基礎本などで理解します。
※最初から意味不明なところを気にしていると、勉強時間がいくらあっても足りなくなるので、ある程度雑に繰り返すことが重要です。
僕は択一六法を読んでいて疑問があっても、1分間考えて分からなかったら次のページにいきました。
短答の過去問
択一六法の知識が暗記出来ていれば、初見でも70%以上の正答率はあると思うので、あとは間違えた問題を記録しておきます。
勉強が次の科目に移っても、1日20分ぐらい択一六法を読むことは続けていました。
択一六法を1周→間違えた過去問を解くの繰り返しで本番まで勉強しました。
まとめ
今思えばもう少し効率的な勉強もできたかもしれませんが、誰にも相談せずに自分で考えたにしては、よく出来たと思います。
とりあえず短答は合格できたので、あとは論文対策をしていきます。
そこまで合格にモチベーションはありませんが、飽きないで何年か続けていれば論文も受かるかもしれませんね。
論文の勉強に論文処理手順を買ったのでレビューしました