中国語の発音を勉強するために「日本人のための中国語発音完全教本」を買ったのでレビューします。
先に結論を言うと、もっと早く読むべき本でした。
TOCFL B1に5ヶ月で合格した勉強方法を解説した記事はこちら
どんな本なのか?
この本はタイトルの通り、中国語の発音のみに特化した本です。
発音に関わるピンインの読み方、音の出し方、声調などについて一通り学ぶことが出来ます。
この本は簡体字ですので繁体字と混同する部分もありますが、台湾華語の発音に特化した良い本がないので仕方ないですね。
「中国語は発音が難しい」という言葉は中国語を勉強し始めた人なら一度は聞いたことがあると思います。
僕も教室などに通わず独学で中国語を勉強しているので、発音が難しいなぁと思う場面が多くありました。
良いポイント
ピンインの規則が理解できる
お恥ずかしい話ですが、僕はこの本を読むまでピンイン表記のルールを全く知りませんでした。
中国語の発音表記をローマ字読みや英語の延長ぐらいに考えていましたが、実際にはアルファベットで表しているだけなので独自のルールがあります。
それを覚えてから単語を覚えていったほうが明らかに効率が良かったです。
この本を読むまでは発音とピンインの表記に違和感がありました。
例えば牛乳という意味の 牛奶 Niúnǎi という単語を覚える際にピンインとネイティブの発音がちょっと違うと感じていましたが、この本を覚えてその違和感が解消されました。
どういうことかと言うと-iouという音は-iuという表記になって、真ん中のoはちょっとだけ発音するけどピンインには書かれないんですね。
無理やりカタカナで説明すると以下のような感じです。
ピンイン表記の発音 ニューウナイ
実際の発音 ニォウナァイ
音の出し方が分かる
これまでは音声を聞いてなんとなく感覚で耳コピして発音していましたが、eやrなどの音がどうやってもネイティブの音声と違う気がしていました。
それに対して舌の置く場所や唇の形などが写真つきで載っているので、感覚ではなく体系的に音の出し方を学ぶことができます。
この本はYouTube上に補足動画も公開されているので、買ってからはそれとセットで見ることで更に理解を深めることができるのも良いです。
微妙なポイント
3声の説明
3声の説明が低い所で抑えるとされていますが、これは半3声の説明ですね。
単語だけで発音する時は下げてから上げる発音ですが、実際の会話や文の中で出てくる3声は最後まで音を上げずに低い所でとどめて発音します。
ただ、半3声であるという注釈がなく3声は低く抑える発音と説明されているので、この本だけを読んだ人は勘違いするんじゃないかなと思いました。
感想 鼻母音が難しい
nとngの違いが全く分かりませんでした。
この違いは南方の地域ほど曖昧になるようで、台湾でも曖昧みたいです。
といっても、なるべく綺麗な発音をマスターしたいのでこれから注意して聞き分けられるように練習していきます。
まとめ
独学する人が最初に発音の勉強をするには最適の本だと思いました。
僕もこの本を最初に読んでいたほうが絶対に良かったなと思いました。
特にピンインのルールを理解してから単語を暗記していくのと、ただアルファベットを覚えていくのでは効率が全く変わります。
基礎から学んで中国語の発音を良くしたい方には本当にオススメです。
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