幸福路のチーのあらすじとネタバレありの解説

Amazon primeで評価が高かった幸福路のチーのあらすじをネタバレありで解説します。

個人的にはとても良い映画だと思いました。

 

人生に迷っていたり、落ち込むことが多い人にはぜひ見てほしいです。

中国語に興味がある方は字幕で見るのがオススメです。

台湾華語単語 はじめの1000が良かったのでオススメ

個人的評価

この作品の評価
演技・見せ方
(3.5)
脚本
(3.5)
メッセージ性
(4.5)
オススメ度
(4.0)

この記事を書いたときはAmazonプライムビデオで無料で見ることが出来ました

興味があったらからどうぞ

あらすじ

アメリカで暮らしている台湾出身の女性主人公、チーが祖母の訃報を知らされて台湾に帰る。
久しぶりに故郷を訪れたチーは、様子が変わった街並みに触れて自分のこれまでの人生を振り返っていく。

ネタバレありのあらすじ

映画で主人公が振り返っている人生を時系列でまとめます。

小学校に入学

 

主人公のチーは小学校に入学して2人の友達が出来ます。

・ベティ 父がアメリカ空軍所属のハーフの女の子

 

・ショーン ちょっといじわるっぽい男の子

 

この二人はどちらもちょっと訳ありです。

ベティ

 

髪が金色なことから、からかわれることが多い。

 

母が台北ではなく、台中で働いていて親戚の家に預けられている。

※この親戚もビンロウ売りで裕福な家庭ではない

 

母、父と3人でアメリカで暮らしたがっているが、父が来ることはない。

※映画の途中で父はアメリカに別の妻、子供がいることが分かる

 

大人になったらセクシーな踊り子やピアノを弾く仕事をしていたが、父親のような年上の男性と結婚する。

 

2人の子供を産むも離婚、シングルマザーになる。

 

シェーン

 

父親が教育なんて意味ないっていう毒親

すぐに小学校を退学

 

大人になったらバイク屋を経営して、商売を成功させる。

 

結婚して子供も居て、豪華なマンションで暮らしている。

※地震でそのマンションが倒壊して死亡。

 

ベティ、シェーンの3人は仲良くなりますが、シェーンはすぐに退学。

ベティも母が働いている台中に引っ越すことになり離れ離れになる。

中学

 

両親はお金が沢山稼げるので、チーを医者にしようとするも、成績が悪い。

困ったチーは成績を上げてもらうために祖母に、「ご先祖様になんとかしてもらって欲しい」と頼み込む。

 

※祖母は原住民族の末裔で、呪術的な儀式が行える。

その結果、成績は上がってチーは祖母に感謝する。

 

だが、実際には祖母に特殊能力などはなく

「人生は何を信じるかどうかが大事なのよ」という人生において大切なメッセージを受け取る

 

高校

 

成績が上がったので、エリート高校に進学する。

高校時代に台湾が民主化される関係で、「自分は本当はなにがしたいんだろう?」と考え直して医学部進学を辞める。

 

この際にも両親、親戚は反対するも祖母は味方になってくれる。

大学

 

台湾で一番賢い台湾大学に進学するも学生運動にのめりこむ。

デモなどで労働者の権利などを訴えたりしていたので、出席率や成績は悪かったが、なんとか卒業。

 

しかし、特にやりたいことがなかったので就職はしておらず、卒業後はニートになる。

就職

 

あるきっかけで新聞社に入社。

父親が怪我をして仕事を休み後に退職したので、家族を養うために必死に働く。

 

だがマスコミに対して選挙の結果に納得がいかない人達が主人公の新聞社にもデモを行う。

人生に疲れたと感じた主人公は親戚のお兄ちゃんであるウェンから連絡を受けて渡米する。

 

このウェンという人はある本を読んで警察に捕まり、その際にお茶を飲んで一時的に色盲になっている。

※推測だが、企業や政府に批判的な発言があったので、共産主義系の本を友だちと読んでいたのかなと思える描写はあった。

渡米

 

仕事を順調にこなしていたが、ある時アンソニーという男性と出会って交際、結婚する。

結婚

 

アンソニーと結婚して、当初は仲良くやっていたが徐々にうまくいかなくなる。

 

主人公は子供が欲しかったが、夫は消極的であり、夫婦で何度もカウンセリングを受けたりしていた。

※夫は子供が好きではなく、子供を持ちたいと思っていない。

 

結局、子供に対する価値観の違いから段々と気持ちがすれ違うようになっていく。

帰国直前、実は主人公のお腹の中には赤ちゃんがいることも分かるが、夫には言えずに帰国する。

 

帰国

 

昔よりも整備された街並みや同級生が市長に立候補していることを知り

 

「自分の人生ってなんだったんだろう」という思いにとらわれ落ち込む。

 

祖母の葬儀に出席すると親戚から
子供はまだか?
アメリカは稼げるか?

 

といった質問攻めにあい、うんざりする。
だが、ベティとも再会して2人の子供がいるシングルマザーであることを知る。
昔はベティの方が引っ込み思案でチーが引っ張っていたのに、今では母となったベティの強さに驚くチーだった。 

 

夫が台湾に迎えにきたが、色々考えた結果、主人公は離婚して台湾で子供を産んで育てる決心をする。  

 

母、父、主人公、子供の4人で慎ましくも幸せに暮らし始める。

 

主人公は「この幸せがいつまでも続きますように」と願うが

 

祖母の幻影が現れて
「永遠の幸せはないんだよ」
とメッセージを残してエンディングを迎える。
※祖母の幻影はちょいちょい現れて主人公を励ましてくれます。

感想

 

久しぶりに良い映画を見ました。

僕自身が人生に迷いがちなこともあって、主人公の思いに非常に共感しました。

自分の人生ってなんだったんだろう

 

人生こんなはずじゃなかった

 

人生は儚いものだ

 

子供の頃はなんであんなに楽しかったんだろう

こういった葛藤を抱えながらも、自分の人生と向き合っていき。

 

最終的に自分が本当に自分らしくいられる場所で、世間的な幸福なんかよりも、慎ましくも心の平穏と家族の幸せを選んだ主人公がかっこよく見えました。

 

永遠の幸せなんてない、心の眼で見る、こういった祖母のアドバイスも、子供の頃はなんとも思いませんでした。

ですが、大人になるにつれて自分の気持ちを見つめて、正直に生きることがどれだけ難しいことなのか、とも考えるようになりました。

 

監督のインタビューによると、日本のアニメにも強く影響を受けているようで

特に今敏監督の千年女優を参考にしたようです。

 

たしかに、現在と過去の境界が曖昧になっていく描写は今敏監督の影響が見られます。

今敏監督の長編作品はすべて見たので、もっと早く気づきたかったですね。

 

こんな思いを抱えている人にはぜひ見てほしい作品でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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